子供・保護者のこれまでの頑張りが試される「中学受験」。具体的な服装の規定がないことから、当日のコーデに悩む方も多いことでしょう。今回は、中学受験にふさわしい服装について解説していきます。おすすめのコーデもまとめていますので、ぜひご覧ください！
中学受験における服装選びの基本マナーは？
カジュアルな服装は避けておく
学校の特色に合わせ、様々なスタイルで行われる「中学受験」。面接の有無に関係なく、スーツやフォーマルワンピースなどの落ち着いたデザインの服を選ぶのが基本です。特に親子面接がある学校の場合、Tシャツやジーンズ・サンダルなどのカジュアルな服装は、厳格な面接の雰囲気に合わないためNGです。
学校によっては「普段着でお越しください」という連絡をしてくれる場合もあります。しかしこのような場合でも、セミフォーマルな服装で来校する保護者は多く、きれいめコーデでまとめておくことをおすすめします。
すぐに着脱できる「重ね着コーデ」にすると安心
一般的に中学入試は、寒さが厳しい1月～2月頃に行われます。そのため、インナーを着込む・温かいアウターを用意するなどといった、防寒対策をする保護者も多いです。しかし、室内では暖房がセッティングされている場合もあり、しっかり着込んでしまうと、かえって暑さで子供が試験に集中できなくなる場合があります。
おすすめは、着脱が簡単な「重ね着コーデ」をしておくことです。前開きのジャケット・ベストなどを用意すれば、子供が自分で簡単に体温調節ができますよ。
【男の子】中学受験当日の子供にふさわしい服装を解説！
面接ではブレザー+シャツコーデが人気
男の子の場合、清潔感や真面目な印象を演出できるとして、濃紺のブレザーと襟付き白シャツを組み合わせたコーデが人気です。ボトムスには、シンプルなチノパン・スラックスを選ぶ保護者が多い傾向にあります。スリム系のパンツは、歩行時や着席時にストレスに感じる場合もあるため、避けておくと安心。
また、筆記試験と面接が一緒に行われる場合や、フォーマル用ジャケットに慣れていない場合は、ブレザーやジャケットが負担になってしまうこともあります。その場合には、襟付きシャツにベスト・セーターを併せるなどをしましょう。子供ができるだけリラックスして本番に挑めるよう心がけてあげるとGOOD！
ネクタイをつける場合はワンタッチ式にしておくと安心
男の子のお受験コーデでは、ワンポイントとしてネクタイをつける保護者も少なくありません。しかし、ネクタイを結び慣れていない男の子にとっては、レギュラータイは扱いが難しい場合があるため、避けておくことをおすすめします。
また、ボタンやフック1つで簡単に留められる「ワンタッチ式」のネクタイをチョイスする方も。デザインについては無地が定番ですが、ストライプ柄でシャープに見せるのも素敵ですよ。ネクタイ選びに悩んだら、父親が付けているネクタイのデザインで揃えるのも良いですね。
【女の子】中学受験当日の子供にふさわしい服装を解説！
白ブラウス+ジャンパースカートで清楚感を演出
中学受験における女の子の服装で、大切なのは「清潔感・清楚感」です。具体的には、丸襟の白ブラウスにジャンパースカートを併せるのがベストとされています。また、スカートは膝が隠れる程度の丈を選ぶのが基本。短すぎても、長すぎてもだらしなく見えてしまうため要注意ですよ。
スカートの色は紺・グレーが定番ですが、無地である必要はありません。昨今は、女の子らしさを演出できる「チェック柄」を選ぶ保護者も多いですよ。特に優しい印象を与えられるタータンチェック柄や、落ち着いた雰囲気を演出してくれるグレンチェック柄が人気です。
ブレザー・ジャケットはノーカラーが定番
ジャンパースカートの上から着用するブレザー・ジャケットは、首周りをすっきり見せてくれる「ノーカラーデザイン」が人気。ジャケットの色は濃紺・グレー系が定番ですが、基本的にはスカートの色と合わせるようにし、コーデ全体に統一感を持たせることが大切です。
また、ブレザーやジャケットはできるだけシンプルなデザインを選ぶと安心。ワッペンや刺繍などが多いものは、カジュアルに見えてしまう場合もあるため注意！女の子らしさをもっと出したい時には、小さめのシンプルなリボンタイをプラスすると良いでしょう。
【父親】中学受験当日の保護者にふさわしい服装を解説！
スーツは無地のダークカラーが基本
父親の場合、中学入試面接の当日の服装はスーツが基本。落ち着いた印象を与えられるように、黒やグレーなどのダークカラーが定番です。また昨今は、真面目な父親の雰囲気が出せることから、濃紺・暗めのネイビーなどといったスーツが人気です。明るい色のスーツは、厳格な面接の雰囲気から浮いて見えるためNG。
スーツの柄やデザインについても、無地やシンプルなものを選んでおくと安心。ストライプやチェックなどの柄スーツは、父親の個性が目立ってしまい、子供が主役の中学入試ではNGとされています。
スーツの素材を意識することもおすすめします。中学入試の面接では椅子に座っている時間が長く、素材によってはシワがつく場合もあるため注意しましょう。スーツにシワが残ってしまうと、だらしない父親に見えてしまい、面接官からの印象が悪くなることもあります。100％ウールのものや、ウールとポリエステルが混ざった素材を選ぶと◎。
白シャツで清潔感・誠実感を演出
中学受験の面接用スーツには、無地の白シャツを併せるのが基本です。シンプルである分、スーツの色を引き立てられるため、より清潔で誠実な印象を与えられます。カラーシャツは、柄スーツと同じく父親の個性が強調されてしまうため、避けておくのが無難。
襟の形は、スーツから浮いて見えない「レギュラーカラー」が基本。ビジネスシーンで人気のボタンダウンシャツは、カジュアルな雰囲気になってしまうため、中学入試の面接には不向きとされています。
ネクタイの色はスーツに合わせて
父親の中学受験用コーデにおいて、ネクタイは印象を左右する大切なアイテム。スーツの色に合わせたネクタイをチョイスするのが基本ですが、昨今は濃紺のネクタイで知的な父親に見せるのが人気です。明るすぎる色のネクタイは、スーツから浮いて見えてしまうため避けましょう。
デザインは中学入試面接の厳格な雰囲気に合わせて、無地をチョイスするのが定番です。柄入りのネクタイを選びたい場合には、華美になりすぎないように注意！落ち着いた色をベースに、小紋・ピンドット柄などの控えめな柄を選びましょう。
また、ネクタイは幅が細いほどモードな雰囲気になる点も要注意。細いネクタイは、中学入試の面接では軽い印象を与えてしまう場合もあるためNGです。幅は7.5～9cm程度を目安に選んでみてくださいね。
靴下・靴選びでは素足が見えないようにすること
中学入試時の保護者のコーデにおいて、意外に注目されているのが「足元」です。起立時・着席時にスーツのズボンから素肌が見えてしまうと、だらしなく見えてしまうため注意。靴下は丈が長めのものを用意し、スーツに合わせた色を選ぶと安心ですよ。
靴については、革製のものを選ぶのが基本。色はベルトと同じものを用意し、デザインもプレーントゥ・ストレートチップなどのシンプルなものを選びましょう。
【母親】中学受験当日の保護者にふさわしい服装を解説！
膝下丈スカート・ワンピースが基本
母親の場合、中学入試の面接では膝が隠れる程度のスカートやワンピースでまとめるのが定番です。昨今はパンツスタイルも人気ですが、少しカジュアルな印象になるため、競争率の高い私立中学校では不向きとされています。比較的ラフな雰囲気がある学校や、面接がない公立中学校の面接にはOKです。
母親のお受験コーデの色は「濃紺」が望ましいとされています。フォーマルウェアの定番でもある黒色は、コーデによっては喪服のような印象を与えてしまう場合もあるため、避けておくと安心。
スカート・ワンピース問わず、スカートのデザインはすこしゆとりのあるものを選ぶと安心ですよ。身体のラインが出るデザインは品がなく見えたり、椅子に座った際にスカートがめくれてしまう場合もあるため避けましょう。
装飾のない白シャツで清潔感を演出
ワンピースやスーツジャケットの下に着用するシャツは、白の長袖シャツをチョイスするのが定番です。濃紺のスーツやワンピースを爽やかに見せてくれますよ。また、ノースリーブのシャツは、ジャケットの前を開けた時にフォーマルさに欠けるため、避けるほうが無難です。
シャツのデザインについては、スーツ・ワンピースのどちらにも合わせやすい「無地」を選んでおくと安心。襟・身頃の装飾が過剰なシャツは、面接官に落ち着きがない母親の印象を与えてしまう場合もあるため注意！
肌色のストッキング+革靴でシンプルにまとめる
スカートスーツやワンピースを着用する母親は特に、足元のコーデもしっかりチェックしましょう。基本的には、ベージュのストッキングと、シンプルな革靴を組み合わせるのが王道ですよ！柄入りタイツなどは華美に見えてしまい、面接の厳格な雰囲気に合わないためNG。
靴については、歩きやすくて真面目な雰囲気を演出できる、プレーントゥの革靴をチョイスする母親が少なくありません。エナメル・ベロアなどの素材は、派手に見えてしまうことから、面接時の母親コーデでは避けることをおすすめします。
【子供】中学受験当日におすすめのコーデは？
男の子はVネックニットで爽やかに
J.PRESS (ジェイプレス)
洗えるA/Cチルデンニット
9,790円 （税込・参考価格）
「フォーマルなジャケットが苦手」という男の子には、Vネックニットを活用したコーデがおすすめ。襟ぐりには白ラインが入っているため、シャツやネクタイが映える点が魅力的！
ダークカラーのチノパンと併せるだけで、爽やかな男の子コーデに仕上がります。よりフォーマル感を出したい場合には、軽い素材の子供用ブレザーを羽織るのがGOOD！
女の子はピンタック付きジャンパースカートで上品に
CHOPIN(ショパン)
フォーマル ピンタックジャンパースカート
6,490円 （税込・参考価格）
「お受験コーデも可愛いものが良い」という女の子には、ピンタックをあしらったジャンパースカートも素敵ですよ。刺繍やワッペンなどの装飾の代わりに、フロント部分に繊細なタックをつけている点がポイント。フォーマル感はそのままに、さりげなくガーリーな雰囲気を演出してくれます。
ネックラインが丸くデザインされているため、白ブラウスにリボンタイをプラスするだけで、上品な女の子コーデに。
【保護者】中学受験当日におすすめのコーデは？
《父親》誠実さを印象付けるならレギュラースーツが定番
COMME CA MEN (コムサメン)
バーズアイ 2ボタンスーツ
45,540円 （税込・参考価格）
初めて中学受験の面接に挑む父親には、レギュラースーツが人気です。襟やサイド部分のデザインがシンプルかつ定番スタイルなので、コーデに悩む必要なし。
ネイビーやチャコールグレーなどといった、お受験コーデにぴったりな色味が揃っている点もポイント。紺色などの深みのある色のネクタイをプラスするだけで、落ち着いた印象を与えられます。
《父親》ブリティッシュモデルでシャープな雰囲気を演出
TAKEO KIKUCHI (タケオキクチ)
シャイニーシャークピンヘッド スーツ
64,900円 （税込・参考価格）
「体型をすっきり見せたい」という父親には、ブリティッシュモデルを採用したスーツもOK。紳士服の原型とも言われているデザインであり、肩やウエスト周りにさりげなくメリハリが付いている点がポイントです。
ネクタイや襟が見えるVゾーンがシンプルにデザインされている点も魅力的です。深みのある色のネクタイ・ベストを併せることで、締りのあるフォーマルコーデになります。
《母親》一着でまとめるならロングプリーツワンピースもおすすめ
Dress Lab（ドレスラボ）
プリーツワンピーススーツ
9,900円 （税込・参考価格）
「ワンピース一着でまとめたい」という母親には、ロングプリーツワンピースもおすすめ。スカート部分に中縫いプリーツを採用することで裾の広がりが抑えられているため、上品で落ち着いたシルエットにまとまります。
そのまま着用するのはもちろん、付属のベルトを締めればほどよいメリハリが出せる点もポイント。細めのネックレスなどと併せることで、優雅な雰囲気をさりげなく演出できます。
《母親》タックワンピースは穏やかな印象を与える
Dress Lab（ドレスラボ）
ツイードJK・シフォンワンピースセット
16,500円 （税込・参考価格）
「温和で優しい印象を与えたい」という母親には、シフォンワンピースを使ったコーデもおすすめ。シフォンワンピースの首周り・ウエスト部分には、繊細なタックが施されているため、ふんわり感のある優しい雰囲気にまとめられます。
付属のツイードジャケットは、ネイビーかベージュを選べますが、お受験用ならネイビーがおすすめ。落ち着いた大人の雰囲気を作れますよ。
《母親》Iラインシルエットのスーツですっきりシルエットに
Dress Lab（ドレスラボ）
フロントオープンツイードスーツ
11,000円 （税込・参考価格）
「体型に自信がなくなってきた」という母親には、Iラインシルエットを採用したスカートスーツがぴったりです。ジャケットは前開き風デザイン、スカートはほんのりタイトに作られている点がポイント！縦ラインを意識したボックスシルエットになっているため、ウエストや肩周りをすっきり見せてくれますよ。
スーツと同じネイビーの靴で揃えるだけでなく、白やベージュ系のローパンプスを併せることで、より上品で華やかな雰囲気を演出できます。
上品なフォーマルコーデで中学受験合格を目指そう！
お子様とご両親のこれまでの頑張りが試される「中学受験」。試験監督や面接官に好印象を残せるように、当日は落ち着きのあるフォーマルな服装でまとめることが大切です。中学受験用の服装にお悩みの方は、ぜひ今回紹介したコーデのポイントを参考にしてみてくださいね。
次の記事では、特にお母様向けの人気バッグを紹介しています。当日は持ち物の出し入れをスムーズに行うためのスマートなバッグを用意しておきたいですよね。まだご用意されていない方は、是非チェックしてみてくださいね。
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