最近、日本人の「運動しよう!」という気持ちは確実に高まっています。2024年の全国調査では、ここ1年で少なくとも1回は体を動かした人が約7割。さらに、週1回以上やっている人は半分を超え、週2回以上続けている人も45%ほどいました。
しかも「週2回以上・30分以上・ある程度しっかり動く」をクリアしている“アクティブ層”も2割近くいて、ちゃんと運動を生活の一部にしている人も少なくありません。
人気の運動は「お散歩」「ウォーキング」「軽い体操」「筋トレ」「ランニング」など。どれも始めやすく、年齢を問わず続けやすいものばかりです。男女とも上位に入っている種目はほぼ同じで、健康維持はもちろん、体型づくりやストレス発散など、それぞれの目的にマッチしているのが特徴です。もちろん、スポーツ嫌いな方でも大丈夫。まずは、この課題から。
スポーツが苦手な方はまず見て楽しむ
スポーツにあまり興味がないという方は、見て楽しむことから始めてみると、意外に良いきっかけにつながることがあります。海外のスポーツとなると、Sportsbetの存在もありますが、日本の場合だと、公営競技として、競馬・競輪・競艇・オートレースが認められていますよね。
特に競馬は伝統的な人気を誇り、JRA(日本中央競馬会)の売上は2023年度に約3兆2,000億円を超え、インターネット投票の普及により近年は20~40代の利用者も増加しています。実際、競馬場を訪れてみると、コースを見て回ったり、周囲を散歩したりと、意外と体を動かすチャンスがあるかもしれません。
ちなみに、海外のブックメーカー 競馬や野球、テニス、バスケットボール、卓球、サッカーの他、総合格闘技、F1、ボクシングなど、試合を観戦しているだけでもカロリーを消費できるようなスポーツがたくさんあるんですよ。
インフルエンサー好影響:ジムに通う意欲も増大
インフルエンサーの影響は絶大。ジム通いへの好感度も上がり、市場は拡大基調です。20歳以上の方を対象にしたスポーツ庁のアンケートによると、週一回、何らかのスポーツをすると答えた人が52%となり、体を動かし健康でい続けたいと思う意識の高さがうかがえます。
オンラインフィットネスも流行
帝国データバンクによると、2024年度の国内フィットネス市場は約7,100億円と過去最高を更新する見込み。低価格で小規模の24時間ジムや、初心者でも入りやすい“コンビニジム”が広がり、この10年で店舗数はほぼ倍増。さらにオンライン型や女性専用、特化型のサービスも継続率を高める要因になっています。
ここ数年、日本でのジムやフィットネスクラブの人気は確実に上昇。帝国データバンクの調査では、国内フィットネス市場は2024年度に過去最高の約7,100億円に達する見通しで、施設数も右肩上がり。大型クラブだけでなく、24時間営業の小規模ジムや女性専用、ヨガやピラティス、パーソナルなどの専門型まで広がり、利用者層を一気に拡大しています。
健康になって綺麗になりたい本音を追及
ジムに通う人の目的は人それぞれです。若い世代は「見た目をよくしたい」「ダイエットやボディメイクをしたい」といった美容や自己表現が中心で、SNSに成果をアップする文化も定着しています。働き盛り世代は「運動不足を解消したい」「ストレスを発散したい」「体力をキープしたい」と考え、短時間で効率よく鍛えられるジムを選ぶ傾向があります。
シニア層では「健康寿命を伸ばしたい」「生活習慣病を予防したい」といった目的が強く、軽めの筋トレや有酸素運動を取り入れる人が多いです。つまり、ジムは世代ごとのニーズに合わせた「健康を整える場所」として定着してきているのです。
ダイエット目的も多く、パーソナルトレーニングの需要も拡大
ダイエット目的での利用者も多く、短期間で成果を出すためにパーソナルトレーニングを選ぶ人も増えています。トレーナーの指導を受け、食事改善と筋トレを組み合わせることで「痩せる」だけでなく「リバウンドしない体づくり」へと意識が変化しています。筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め、長期的な健康維持につなげるという考え方は、以前のように有酸素運動だけに偏る傾向を大きく変えました。
ジムの継続率低下を解決するメニューも続々登場
ジム通いには課題もあります。継続するのが難しく、統計では3か月以内にやめてしまう人が一定数います。理由としては「時間がない」「お金がかかる」「モチベーションが続かない」といった点が挙げられます。そこで、24時間ジムやリーズナブルなジム、オンラインフィットネス、短時間で効率よく鍛えられるメニューなどが広がり、続けやすくする仕組みとして定着しています。
特徴的なのは「短期集中型」と「長期習慣型」の2タイプです。短期集中型は結婚式や夏までに痩せたいなど、はっきりした期限を目標に数か月だけパーソナルジムに通うパターン。一方、長期習慣型は週2~3回を無理なく続け、運動を生活のリズムに組み込むスタイルです。前者は達成感は大きいですが、終了後にリバウンドしやすいリスクがあります。後者は即効性は低いものの、健康寿命を伸ばすには非常に有効で、長く通う人の多くはこの習慣型に移行しています。
健康維持のコツとしては…
①「無理せず続けられる頻度を決める」こと
②「具体的な目標を持つ」こと
③「運動・食事・休養をバランス良く整える」こと
が挙げられます。さらに、トレーニングを楽しくする工夫も大事です。お気に入りの音楽をかけながら体を動かす、友達と一緒にジムに行く、スタジオレッスンや最新マシンを試す、スマートウォッチで記録をチェックするなど、楽しさを取り入れることで運動は「やらなきゃ」から「やりたい」に変わります。
今後はオンラインと実店舗を組み合わせたハイブリッド型や、AIで個別に最適化されたプログラムの導入が進み、より多くの人が「健康を資産として育てる」時代になっていくでしょう。
スポーツクラブ加入でコミュニティ参加がトレンド
一方で「所属コミュニティによる継続」も日本らしい強み。スポーツクラブ(コミュニティ含む)への「現在の加入」は15.2%で、未加入の60.5%に対して一定の受け皿になっています。特にシニア層で加入率が高く、仲間と続ける仕組みが運動習慣の定着につながっています。
企業・自治体の後押しも拡大。経産省の「健康経営度調査」回答法人は2024年度に3,869件と前年比+349件、2014年度比で約8倍に増加。福利厚生での運動支援や健康施策が普及し、働き盛り世代の行動変容を促しています。
時間と費用、モチベーションの浮き沈みを克服することで、実践度アップ
継続のハードルとしては「時間が取れない」「お金がかかる」「モチベーションの波」がありますが、24時間ジムやオンライン、短時間で効率よく鍛えられるメニュー(自重トレやインターバル系)、コミュニティへの参加など選択肢が増え、対策は豊富になっています。歩く運動は今でも人気が高く、関節に優しく続けやすい点が支持されています。
全体として、日本では「未病予防」や「健康寿命を伸ばす」という意識が広まり、手軽な運動からジム通い、地域クラブ、企業の健康施策まで“続けやすい環境”が整っています。今後も色々な運動チャンスとコミュニティの力で、健康を維持する大切さと実践度はさらに高まっていきそうです。
当たり前の心理:誰よりも輝きたい、健康でいたい
たとえば、前述つながりで、競馬のシーンを思い浮かべてみましょう。最近では、菊花賞や天皇杯といった国民的レースでも、オシャレを意識したフォーマルなドレスに身を包む女性の姿も多く見かけます。当たり前ですが、どこにいても、誰よりも輝きたいのです。
そもそも「健康になる」「元気になる」「自分に自信が持てる」「もっと輝きたい」。これらはすべて、人がより良い生き方を求めるときに共通して抱く願いです。健康は単に病気がない状態を指すのではなく、心と体が調和し、自分らしく生きるための基盤です。体調が整えば日々の活力が高まり、挑戦する勇気や意欲も自然と湧き上がります。その積み重ねが「自信」となり、人をより前向きに、そして魅力的に輝かせます。
元気でいる自分を創造していく
現代社会では仕事や人間関係、情報の多さによるストレスが避けられません。しかし、運動や食生活の工夫、十分な休養によって体を整えることは、自分を守る最大の手段です。小さな習慣の積み重ねが、心身の安定につながり、「元気でいる自分」をつくります。そして健康であることは、自分の可能性を最大限に発揮するための原動力となります。
「もっと輝きたい」という思いは外見の美しさだけではなく、内側からにじみ出るエネルギーや生き方そのものに関わります。健康であることは、その輝きを支える土台です。毎日を前向きに楽しみ、未来に挑む力を持てるのは、心身が整っているからだと思いませんか?
だからこそ、健康を「守るもの」ではなく「育てるもの」として大切にすることが、人生をより豊かに、そして自分らしく輝かせる生き方へとつながるのです。